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Artwork by chalkboy

K

Fujisawa
Craft Beer
Fest

showcasing 20+ breweries from Shonan and beyond, offering a variety of craft beers. Attendees can also enjoy gourmet food from specialty vendors, live DJ performances, and a relaxing lounge space.

©Tomodachi ltd.

バーバリックワークスが語る、藤沢クラフトビールフェス

Eye’s from Barbaric WORKS

文:安藤パンチョ
(安藤商店 / 代表取締役)

©Kadowakamatsu Inc.

安藤パンチョ
飲食業2店舗と、ビール醸造所「バーバリックワークス」を運営する経営者。2011年から、辻堂で「バルパンチョ」という“バルのコミュニティ部分”にフォーカスしたお店を開業。1店舗目の海外ワインに対して、2店舗目では「クラフトビールの店にしよう」「日本の生産者を応援しよう」と決め、茅ヶ崎にクラフトビールの醸造所と併設の店舗を開業する。





目利きが開催する
クラフトビールフェス

Hosted By
Beer Savvy

角若松のクラフトビールフェスには、初回の2024年から参加しています。このフェスは、主催者の方々が本当に楽しんでいるイベントだなって思っています。それが伝わってくるし、だから出店者も自然と楽しくなる。どんなブルワリーを出すか、その目利きもしっかりしている。だから、出店者がすごい。僕たちが出店するきっかけは、バーチーズ(鎌倉の炭火焼きスペアリブと国産クラフトビールのお店)が出ているのを知っていて、千葉ちゃん経由で「出店したい」って伝えたんだったと思う。彼が出ているのを見て、全体の雰囲気がすごく素敵に演出されてるな、と感じたんです。什器もちゃんと木で作ってあったりして、おしゃれに仕上げてくれている。クラフトビールのイベントって、全国にいろいろあるけど、ここまで演出にこだわっているところは少ない。たいていは、自分たちでテーブルを持っていく感じ。で、あんまり映えない。僕はそういうのがちょっと苦手で。でもこのイベントは、貸出什器もおしゃれだし、出店者のレベルも高い。僕たちは出店者なのに、参加する人と同じように「ご飯どこで食べる?」って、普通に話しています。

©Kadowakamatsu Inc.

クラフトビールフェスに
ピッタリな”場”

The Best
Beer Location

このイベントは、とにかく雰囲気がいい。駅前の広がりとか、空の抜け感とか、気持ち良さがある。他のイベントだと、広い駐車場でやることも多いけど、ここはそれとは違う。出店者の数と会場のサイズがちょうどいい。大きすぎるフェスだと、長い列の先にあるのが、事務所用のテーブルとかだったりする。そういうのって、ちょっと豊かさに欠けるなと思う。他のフェスは、出展者に縛りがない。ポップも看板も自由に貼れる。いわゆる“お行儀がいい”イベントじゃない。でも、角若松のフェスは、美意識はちゃんと保たれている。外に写真を掲げられなかったり、のぼりがNGだったり。その分、全体の見た目に統一感があるし、主催者がそこをちゃんと保っているのがすごい。それが出店者にも伝わっているし、出店者自身が大人として楽しんでいる。ギスギスしていない、余裕がある感じ。イベントでの僕らのスペースは、木のカウンターにビアサーバーを立てて、お店に来たみたいな雰囲気をつくっています。地元のお花屋さんに花も生けてもらっています。カウンターのスタッフが覆面してたこともあって、売れなかったこともある(笑)。うちの悪いところは、「入りにくい」って思われちゃうこと。でも、らしさを残しつつ、そこはこれから少しずつ変えていくつもりです。

©Kadowakamatsu Inc.

コミュニケーションとしての
クラフトビール

Beer Fest for
Communication

角若松が主催する他のイベントにも出店しました。夜市も良かった。夜の良い雰囲気と美味しいお酒とご飯があれば、それだけで最高です。マーケットも夜市も、湘南の中でも質の高い出店者が集まっているイベント。その中にあって、クラフトビールフェスは、国内の遠方や海外からのブルワリーも参加していて幅広い。お酒って、単に飲むだけじゃなくて、空気ごと楽しむもの、コミュニケーションツールなんですよね。ビールづくりを始めてから、いろんな場所との距離が縮まりました。ビールが勝手にあちこち旅をして、そこで気に入られたり、嫌われたり。僕にとってビールは、ハブみたいな存在。ビールがなかったら、出会っていなかった人たちがたくさんいます。月に一度は変化球ビールを出していて、今はある会社とコラボして、耕作放棄地を再生するプロジェクトもやってます。そこで育てた果物を使ってビールを仕込んでいて、もうすぐリリースできそう。クラフトビールのフェスに出店するのは、地道な活動。でも何回か出ていると、常連さんができる。お客さんと関わって、ファンを増やしていきたいですね。

About Barbaric WORKS

Saiwaicho 23-21, Chigasaki City,
Kanagawa Pref.

barbaricworks.stores.jp

©Tomodachi ltd.

パンチョとバーバリックス

もともとはソムリエとしての経験から、お酒への興味や知識もあったパンチョは、将来を考えたときに、5年10年後の姿が、複数店舗のオーナーをしているよりは、こだわったお店を作っていたいと感じたと語る。

“拡げるより、深く掘っていく方が合っていると思った。1店舗目がワインだったのもあり、そことの距離も近かった。だから、2店舗目ビールにしたんです。”

お店では、五感に訴える体験を提供すると、コミュニティの場であることにこだわっているバーバリックワークス。料理やお酒はもちろん、音、内装、スタッフの雰囲気など、目に入るものすべてが体験になると、細かいところにも気を抜かず、こだわっている。彼ららしさは、名前の通り「バーバリック」——野蛮で原始的なこと。一手間を惜しまず、ホップを手もみすることで香りを立たせる、そういう手作業にもこだわる。そこに、近代的な設備があることで、独自性が強調される。

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Craft Beer Fest

Interviewed by Tomodachi ltd.